家計におけるきのこの消費行動の変化とその要因
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概要
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家計においてきのこ消費行動が変化した要因を検討した.1999年以降,家計のきのこ消費行動は,全ての年代で購入数量を一定に維持したまま消費品目を多品目化させる方向に向かった.その中で,生シイタケやエノキタケ等の既存品目の購入頻度が減少し,代わりにブナシメジ・マイタケ等の新規品目の購入頻度が増加した.この変化は,20-30代の若齢層と50-60歳以上の高齢層で要因が異なった.若齢層の多品目化は,新規品目の価格低下や簡便な調理方法の普及が中心的要因となって進んだ.これに対し,高齢層の多品目化は,価格低下や調理方法の普及よりも,健康面への効用や味覚.形態の目新しさが中心的要因となって進んだと考えられた.
- 2006-10-25