無症候性未破裂脳動脈瘤に対するコイル瘤内塞栓術の治療成績(<特集>未破裂脳動脈瘤治療の展望)

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概要

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未破裂脳動脈瘤に対するコイル瘤内塞栓術の治療成績を報告した.治療直後の塞栓結果は,完全閉塞59.6%,ネック残存16.3%,動脈瘤残存20.6%,企図3.4%で,放射線学的フォローアップの結果は,unchanged 64.4%,minor recurrence 5.9%,major recurrence 11.4%,improved 18.3%であった.手技に関連する合併症は全体で44件(7.8%):出血性12件(2.1%),虚血性20件(3.6%),その他12件(2.1%)発生し,永久障害残存率および死亡率は,おのおの0.9%,0.2%であった.平均24.2ヵ月の臨床的フォローアップ期間中に脳動脈瘤破裂は経験しなかった.未破裂脳動脈瘤に対するコイル瘤内塞栓術の破裂予防効果は,短中期において十分に認められるが,大型動脈瘤,ネックが広い動脈瘤やターミナルタイプの動脈瘤は再開通のリスクが高いために,より慎重かつ長期間にわたるフォローアップが必要である.
2011-07-20

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