X線CTによるマウス体脂肪の分類と定量
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概要
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マウスの全身のマルチスライスX線CT(Computed Tomography)画像から,2種類の脂肪組織(皮下脂肪組織と内臓脂肪組織)の体内での分布状態を自動的に量的形質として定量するための手法について紹介する.一枚のX線CT画像は,体軸に垂直な断面上でのX線吸収率(CT値)の分布を表したものである.脂肪組織に特異的なCT値をもつ領域の抽出によって,脂肪組織の体内での分布状態を再構築できる.しかしながら,皮下脂肪組織と内臓脂肪組織は同一のCT値の範囲に含まれるため,CT値の比較のみでは分類できない.そのため,両者を空間的に隔てる体腔(胸腔と腹腔)の形状を認識し,脂肪組織がその内外のいずれに存在するかに基づいて分類することが必要になる.骨格や筋肉,肺,皮膚などの形状を標識点として用い,体腔を含めたマウス全身の形状を数値的に認識する手法の可能性を,実際に脂肪組織の分類と定量を行った結果を示しながら紹介する.
- 2011-06-24
著者
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