地域を基盤とした子育て支援実践の現状と課題 : 地域子育て支援拠点事業センター型実践の検証から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では,地域子育て支援拠点事業センター型の子育て支援実践を,コミュニティベースドソーシャルワーク(以下,CBSW)の機能と実際業務との関連から探索的に検討することを目的とした.CBSWの27項目と実際業務の112項目は,それぞれ因子分析を行った.CBSWの各因子の因子得点を用い回答者を4群に類別し,4群と実際業務の各因子との関連を検討した.結果,4群の実践には,個々に特性が認められた.CBSW高群は,CBSWを意識しつつ実際に地域支援活動業務にも積極的に取り組んでいる.地域支援意識群は,CBSWを意識しつつも実際業務に反映しにくい傾向を有する.予防支援群は,予防支援の意識が高く施設内の実践に取り組む傾向が高い.CBSW低群は,CBSWの意識が低く実際業務にも積極的に取り組む傾向は認められなかった.この現況をセンター型実践の多様性としてとらえ支持するのか,センター型実践への理論的期待を実現するために条件整備を行うのか,今後検討が必要である.
- 2011-05-31
著者
関連論文
- 保育所の児童虐待対応における保護者への支援--保育指導の視点から (総特集 被虐待児へのケアと支援--看護師が,できる/すべき/知っておくべきこと) -- (他施設における虐待の理解)
- 地域子育て支援拠点事業の業務の業務分析指標試案の作成 : 専従保育士の業務内容の定量的把握に向けて
- 地域を基盤とした子育て支援実践の現状と課題 : 地域子育て支援拠点事業センター型実践の検証から