文部省管轄の「学校」から「教育」への転換 : 教育制度形成の条件として
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概要
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本論文は、教育制度の形成の、就中その「教育」制度としての形成の、条件という観点から、文部省とその前身組織の管轄についての制度について、「教育令」制定頃までを対象として歴史的に記述する。文部省は「学校」「学」の論理で形成された「大学」の管轄範囲を継承し、その管轄を説明・統合する概念として「教育」が採用された。教育制度は、文部省の管轄範囲内の事物を統合しつつ、後にこの「教育」によって統合しつつ、形成された。文部省の管轄についての制度は教育制度の形成を推進し、制約する歴史的条件であった。
- 2011-06-30