歯冠補綴用ハイブリッド型コンポジットレジン歯と各種金属歯の二体摩耗試験による摩耗特性
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概要
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歯冠補綴用ハイブリッド型コンポジットレジンと金属が対合したときの摩耗特性を明らかにするために実験的検討を行った.実験材料として歯冠補綴用ハイブリッド型コンポジットレジン3種類,金属材料5種類,計8種類を選択し,上下の人工歯を製作した.ビッカース硬さ測定および咀嚼運動をシミュレーションした二体摩耗試験機を用いて評価を行った.また試験後に摩耗面のSEM観察も行った.同種材料を対合させたときの摩耗量とビッカース硬さとの間に相関が認められた.エステニアC&Bと対合したとき摩耗量が最大なのは金銀パラジウム合金で最小なのはコバルトクロム合金であった.エステニアC&Bの摩耗量は対合する金属の硬さに依存した.歯冠補綴用ハイブリッド型コンポジットレジンと金属の摩耗は金属の硬さに依存し,ワイラーの形状や大きさが対合する金属の摩耗量に大きな影響を与えることが示唆された.
- 2011-05-25