こどもおくすり手帳けんこうキッズ
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概要
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現在のお薬手帳は、もともとは複数の診療科を受診し、多くの種類の薬剤を服用する後期高齢者のために作られたものであるが、服薬の自己管理が難しいこどもにも有効である。しかしこどもの健康を管理するツールとして保護者とこどものニーズを満たしているとは言えないのが現状である。さらに保護者側にはお薬手帳に限らず、こどもの服薬についての正確な情報を十分把握していないという課題も存在する。そこで「こどもおくすり手帳けんこうキッズ」は、病気時だけの単なるお薬手帳ではなく、日常からこどもの健康を守り、創り出すお手伝いをする手帳として、0歳児から小児科診療対象年齢である14歳児までを対象に開発した。服薬だけでなく日頃の体調や様子を楽しく記録するための観察ポイントページなど様々な工夫を取り入れた。更にQRコードから「NPO法人こどもとくすり」のウェブサイトに連動することで、正確な服薬支援・薬剤情報にアクセスでき、かつ保護者と薬剤師の持続的で双方向な社会ネットワークの仕組みづくりを目指した。これは育児における安全確保と保護者の身体的・精神的負担の軽減につながる。特に薬の持つネガティブなイメージを払拭し、日常から気軽に楽しく使えるように、こどもと語らえるように配慮した。開発においては、保護者、「NPO法人こどもとくすり」の薬剤師、九州大学の研究者と学生が関わり、ユーザー参加型デザイン手法を用いて行われた。薬の持つネガティブなイメージを払拭し、日常から気軽に楽しく使えるように、こどもと語らえるように配慮した。
- 2011-03-30
著者
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山田 賢祐
九州大学大学院統合新領域学府
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中村 守男
Npo法人こどもとくすり
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平井 康之
九州大学大学院芸術工学研究院
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松尾 紘出子
こそだて医療ライター
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平井 康之
九州大学
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山田 賢祐
九州大学大学院 統合新領域学府
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平井 康之
九州大学大学院 芸術工学研究院
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