「建築家具」建築の機能を併せ持つ家具
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概要
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建築とは、不動産という言葉が表すように、動かないものを意味する。一方、家具とは動産、つまり動くものという意味である。しかし、もしも建築が家具のように動き、家具が建築のような機能を併せもつことが可能なら、いったいどのようなことが起こりえるだろうか。筆者は、前者を「モバイル・アーキテクチャー」、後者を「建築家具」と定義し、その観点から、プロダクトと建築を横断する領域について研究し、その成果をデザイン開発に応用している。本論において、プロダクトと建築の中間的な概念を「建築家具」と定義し、食事・就寝・執務という3つの基本的な生活の行為に対応した3つ建築家具をデザイン開発した。食事をするための空間としての「モバイル・キッチン」、寝室としての「フォルダウェイ・ゲストルーム」、そして書斎としての「フォルダウェイ・オフィス」である。
- 2011-03-30