Constrained HFB+Local QRPA法による大振幅集団運動の記述(大振幅集団運動の微視的理論,研究会報告)
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概要
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我々はAdiabatic self-consistent collective coordinate法に基づいて、5次元四重極Hamiltonianを微視的に決定する方法を開発した。この方法では、集団Hamiltonianにおける振動及び回転の慣性質量が(β,γ)平面上の各点で得られたconstrained Hartree-Fock-Bogoliubov状態上の局所的normal modeによって決定される。この様に決定された慣性質量は平均場のtime-odd成分からの寄与を含んでいる。ここでは、この方法を^<68>Seおよび^<72>Krの低励起状態におけるoblate-prolate変形共存現象に対して適用した結果を紹介する。クランキング質量との比較を行い、平均場のtime-odd成分が慣性質量を増大されることを示す。集団Schrodinger方程式を解くことで得られた励起エネルギーや四重極遷移強度は実験値との良い一致を見せている。
- 2011-05-20
著者
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