日本語学習者の教室外におけるメディア使用の実態 : 6カ国におけるアンケート調査から
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概要
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本稿は、日本語学習者の教室外におけるメディア使用の実態を明らかにすることを目的に、6カ国の日本語学習者を対象にアンケート調査を行った調査報告である。調査の結果、学習環境により日本語によるメディア使用の割合に違いがみられたが、使用されるメディア媒体やメディアの種類には一致した傾向があることが明らかになった。特に、インターネット使用の割合はどの地域においても高く、学習者は汎用性に優れたインターネットというメディアを活用して日本語に接触していることが示された。また、オンライン辞書、学習サイトや学習ソフトの使用については、日本国内の学習者にはほとんど使用されていないのに対し、海外においては非常によく利用されていることが示された。学習者属性との関連からは、日本語学習歴が長くなるとインターネットの使用目的が学習から趣味や情報収集、コミュニケーションなど、探究的、双方向的な使用に変化することが示唆された。
著者
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谷口 美穗
桜美林大学大学院修士課程
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三國 喜保子
桜美林大学大学院修士課程
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岩下 智彦
桜美林大学大学院修士課程
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川崎 タルつぶら
桜美林大学大学院修士課程
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張 世襲
桜美林大学大学院修士課程
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岩本 尚希
ラチャモンコン・クルンテープ大学 ボピットピムク マハメーク校
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谷口 美穗
桜美林大学
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張 世襲
桜美林大学
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