がん終末期における摂取エネルギー量と鎮静を要する高度倦怠感について
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概要
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がん終末期にはコントロールの困難な、身の置き所のない倦怠感が出現することが知られている。しかし、倦怠感があまりに高度で治療可能な原因もなく、他に対処方法がない場合、本人や家族と相談し、同意を得て鎮静を行うことがある。一方、がんの進行に伴って食事がとれなくなり、体重が減少し、体力も落ちていく経過中に、本人や家族から栄養管理に基づく強制栄養を求められることがある。しかし、この時期の強制栄養に関する明らかなエビデンスは存在せず、対応に苦慮することがある。今回私たちは当院緩和ケアチームで看取った25名のうち、5名にやむなく鎮静を選択した倦怠感を認め、5名全員が亡くなる2週間前に500 kcal/日以上の経口摂取を行っていた。他の予後と相関するとされる臨床検査成績とともに、検討したので報告する。
- 2011-06-25
著者
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神田 滋
長崎大学 泌尿器科
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神田 滋
独立行政法人国立病院機構長崎病院:長崎大学大学院医歯薬学総合研究科新興感染症病態制御学系専攻感染免疫学講座感染病態制御学
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神田 滋
独立行政法人国立病院機構 長崎病院
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神田 滋[他]
独立行政法人国立病院機構 長崎病院
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