セリンラセマーゼと疾患
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概要
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真核生物にはD体のアミノ酸は存在しないというのが長い間の定説であったが,分析機器・技法の開発・改良によりD体のアミノ酸が高等動物にも豊富に存在していることが明らかになってきた。1992年には哺乳類の脳に多量のD-セリンが発見された。しかし,そのD-セリンの由来は長い間、不明であった。1999年になり、ようやくD-セリンをL-セリンから合成する酵素であるセリンラセマーゼが哺乳類の脳で発見された。D-セリンは神経伝達において重要な役割を担い,統合失調症などの様々な精神疾患に関与しているとする報告が数多くなされたことから、セリンラセマーゼは注目を集め、精力的な研究が行われている。そこで、セリンラセマーゼと疾患について最近の研究をまとめた。
- 2011-08-31
著者
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金野 柳一
国際医療福祉大学基礎医学研究センター
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金野 柳一
国際医療福祉大学大学院 薬科学研究科
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丸山 林土
国際医療福祉大学大学院 薬科学研究科 医療・生命薬科学専攻 臨床薬学コース 修士課程
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大出 浩子
国際医療福祉大学大学院 薬科学研究科 医療・生命薬科学専攻 臨床薬学コース 修士課程