介護予防教室への参加継続とそれを促す運営スタッフの配慮について〜神奈川県Y市の介護予防教室における調査から〜
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概要
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本研究は、一般高齢者対象の介護予防教室において、運営スタッフが参加者のニーズをどうとらえ、どのような配慮や認識をもって運営しているのか、またそのことが参加者の参加継続とどう関係しているのかを明らかにすることを目的とした。 参加者に対する自記式質問紙調査と教室運営スタッフに対するインタビュー調査を実施した。 調査の結果、参加者は「健康に役立つ」「教室の内容や雰囲気が楽しい」「仲間と一緒に過ごせる(話ができる)」などの意義を見いだし、これらが教室への参加継続理由となっていた。一方、運営スタッフには、(1)参加者の生活背景やニーズの多様性を認識、(2)誰もができる運動、(3)多種多様なプログラムの工夫、(4)楽しさの創出、(5)参加者同士関わりを促すなどの配慮がみられた。これらの配慮によって参加者の参加意義を引き出し、参加継続を促しているものと考える。介護予防教室では、参加継続できる運営上の配慮と工夫が重要である。
- 2011-08-31
著者
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岩下 清子
国際医療福祉大学・社会学
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岩下 清子
国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科 保健医療学専攻 先進的ケア・ネットワーク開発研究分野
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和島 英明
国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科 保健医療学専攻 先進的ケア・ネットワーク開発研究分野 博士課程 2011年単位取得満期退学
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堀井 真美子
国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科 保健医療学専攻 先進的ケア・ネットワーク開発研究分野 博士課程
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堀井 真美子
国際医療福祉大学大学院 医療福祉研究科 保健医療学専攻 先進的ケア・ネットワーク開発研究分野 博士課程
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