グローバル看護師市場におけるサウジアラビア
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
要旨 2008年より始まった外国人看護師受入れの先行きは不透明なまま推移している。この問題は既にグローバル化が進行しつつある世界の看護師市場における需要・供給関係の中で考えなければならない問題でもある。日本に受入れを求めている、世界最大の看護師輸出国であるフィリッピンの最大の市場はサウジアラビアであるが、同国では現在医療領域における自国民化政策が推し進められている。これは日本への受入れ要求に影響を与える可能性の高い要素である。しかし、看護師自国民化政策の推進にもかかわらず、同国の女性に要求されるモラル・コードは医療部門への女性の進出を妨げているのみならず、サウジ女性看護師の担当できる職務範囲を非常に狭いものに限定することにより、自国民化が進行しても外国人看護師の減少に直接的にはつながらないという状況を生じさせている。それゆえ、サウジのこの自国民化政策がフィリッピン人看護師へのサウジ市場での需要に大きな影響を与える可能性は少ない。
- 2010-07-31
著者
関連論文
- 革命前エジプト近代教育における宗教とメリトクラシー
- エジプトにおける近代的民衆初等学校教師の誕生--フィキーからムアッリムへ
- エジプトにおける近代民衆教育制度の開始
- エジプトにおける近代的民衆教育の研究・序説
- グローバル看護師市場におけるサウジアラビア
- 福岡県立大学新入学生の学力実態を踏まえた導入教育及び全学共通教育に関する調査研究(第1報)
- エジプトにおける学歴病と中等教育課程
- エジプト現代教育研究序説--無償教育制度とブラック・マーケット
- 革命前エジプトにおける県委員会による教育行政と地方分権
- 革命前エジプト近代教育における宗教とメリトクラシー
- エジプトにおける近代的民衆初等学校教師の誕生--フィキーからムアッリムへ
- イギリス占領時代末期におけるアッワル学校と民衆初等教育制度
- エジプトにおける近代民衆教育制度の開始
- エジプトにおける近代的民衆教育の研究・序説