青年期の対人関係における攻撃性の表出とアサーション及び自己評価との関連
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
要旨 本研究では、まず、対人苦手意識場面、通常の対人場面における攻撃性の違いに関する検討を行った。次にアサーションの自己表現に対する肯定的態度、他者尊重及び自己評価と攻撃性の関連を検討した。調査対象者は、福岡県立大学の学生(女性132名、男性22名)で、分析に用いた人数は148名であった。 本研究の調査結果からは、言語的攻撃性と間接的攻撃性の違い、場面による攻撃性の違いが明らかになったと思われる。言語的攻撃性のように、直接相手に自分の気持ちを表現する攻撃性の表出の背景には、自己評価や肯定的態度などの個人の心理的要因が関連していることが予想される。一方、間接的攻撃性は、自分の気持ちを主張しようとする動機づけの役割として働く攻撃性とは異なり、どのような対人関係かでその表出が左右されることが考えられる。この間接的攻撃性には、自分が置かれている環境が影響を与えているのではないかと思われる。
- 2011-01-01
著者
関連論文
- 青年期の対人関係における攻撃性の表出とアサーション及び自己評価との関連
- 鳥取大学医学部におけるヒューマン・コミュニケーション授業の効果
- ヒューマン・コミュニェーション授業の効果研究 (1)
- 女子青年の化粧行動と対人恐怖心性の関連
- ヒューマン・コミュニケーション授業の効果研究(2)
- 学校教育における児童期から青年期にかけての友人関係と青年の自己形成(研究委員会企画シンポジウム)
- 福祉系学部大学生が持つ境界性パーソナリティ障害のイメージ
- 保健・福祉系学部大学生に対するストレスマネジメント教育の効果 -ストレスコーピングとアレキシサイミアの関連-
- 保育・教育現場における特別支援へのペアレントトレーニングの応用
- 中高年求職者に対する心理的支援プログラムの試み -「福岡県再就職応援セミナー」における効果の検討-
- 保健・福祉系学部大学生の「アルコール依存症」についてのイメージ -精神保健教育による変化-