女子大学の必修体育実技における運動負荷と気分の変化
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概要
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必修科目である体育実技中の運動負荷を脈拍の継続測定により評価した。11コマ,のべ234名の心拍数応答の記録,合わせてのべ330名の気分変化,そして睡眠時間や起床時間,朝食内容などの生活態度を調査した。結果,有酸素運動とみなせる時間は平均26.6分であった。また実技後の気分変化として,活気が高まり,緊張や混乱など負の気分が抑えられた。集団種目で陣取り型のゲームは運動負荷も高く,特に緊張や混乱した気分を緩和する効果が高かった。また本研究で取り上げた個人種目(ジャグリングとフィールドアスレチック)の運動負荷は低いが,それでも積極的に心拍数を高められる受講生は,実技後に活気が高まりやすい傾向が認められた。また受講者の睡眠時間が短いと,実技前の気分を抑制することが分かった。個人差に注意しながら実技中の運動負荷をよりいっそう慎重に高める余地があること,体育実技は受講生の気分変化に良好な効果を示すこと,そして気分変化には運動負荷以外の多様な要因も影響しうることが示唆された。
- 2009-03-15
著者
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平田 智秋
理化学研究所脳科学総合研究センター:十文字学園女子大学
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坪倉 紀代子
十文字学園女子短期大学
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平田 智秋
十文字学園女子大学人間生活学部
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山本 悟
十文字学園女子大学人間生活学部
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坪倉 紀代子
十文字学園女子大学人間生活学部
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平田 智秋
十文字学園女子大学
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