外表性疾患をもつ学童へ保護者が行った病気説明と養育態度
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概要
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本研究の目的は、顔や四肢へ外表性疾患をもつ学童へ保護者が行った病気説明と養育態度、保護者が認識している学童の病気の捉え方を明らかにすることである。外表性の疾患をもつ小学3〜6年生の保護者143名に、質問紙調査を行い、有効回答は62名(43.4%)であった。子どもから病気に関する質問を受けたことのある保護者は50名(80.6%)で、疾患の特徴を踏まえて病気になった原因や事実をけがや事故といった比喩を用い、子どもの年齢に応じて工夫を凝らして説明を行っていた。また、保護者からみる学童の病気の捉え方は、受け入れている、何とも思っていないと捉える一方で、苦痛やあきらめに感じていると認識していた。保護者は養育する上で、子どもが病気に立ち向かう心身が培われるよう配慮し、心身の健康管理に気を配っていた。保護者は、子どもが外表性疾患をもちながらも、自律性をもち、明るく前向きに、自分も他者も大切にできる子どもに育つことを望んでいた。
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