オンメモリ型ストレージ間データマイグレーションの性能と負荷の評価
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概要
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ストレージ装置の I/O 速度の高速化手法の 1 個に,ストレージ間データマイグレーションによるストレージ間の負荷分散がある.しかし,データマイグレーションを行うためには高負荷ストレージからデータを読み込み,低負荷ストレージへのデータの書き込みを行う必要がある.よって,データマイグレーションは一時的に高負荷ストレージの負荷をさらに増加させてしまうという課題がある.これに対して我々はファイルアクセス履歴を用いるオンメモリ型データマイグレーション手法を提案する.本手法では,オペレーティングシステムにファイルアクセス履歴取得機能を実装し,最近アクセスされたファイルをマイグレーション対象とする.よって,マイグレーション対象データはメインメモリにキャッシュされており,ストレージアクセスを伴わず読み込むことができる.これにより,高負荷ストレージへの負荷を軽減できると期待される.我々はオペレーティングシステムのファイルシステムにアクセスファイル履歴保持機能を追加し,提案データマイグレーション手法を実装した.性能評価実験により提案手法の性能と I/O 使用率を評価した結果,提案手法は従来のデータマイグレーション手法よりも低い負荷でデータマイグレーションが行えることが確認された.
- 2011-03-03
著者
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山口 実靖
工学院大学
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山口 実靖
東京大学工学部電子情報工学科
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山口 実靖
工学院大学情報通信工学科
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山口 実靖
工学院工学部情報通信工学科
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小山 芳樹
工学院大学大学院工学研究科電気・電子工学専攻
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山口 実靖
工学院大学工学部情報通信工学科
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山口 実靖
工学院大
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山田 将也
工学院大学工学部情報通信工学科
-
松村 政志
工学院大学工学部情報通信工学科
-
松村 政志
工学院大学情報通信工学科
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山口 実靖
工学院大学大学院
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山田 将也
工学院大学
-
小山 芳樹
工学院大学
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