センサデータと状況検出を用いた室内位置推定
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概要
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人間の現在位置と過去の位置のログ情報はスマートスペースにおいて重要なコンテキスト情報の一つである.屋内環境においては,GPSによる測位が不可能であるため,無線LANやRFID技術などの方法を用いて位置情報を検出する必要がある.しかしこれらの技術による位置検出は環境に依存するものであり,屋内環境の全てのスペースに対して環境を構築することはコスト面・労力面から考えて困難であると考えられる.そこで本研究では,モバイル端末に付属する加速度センサと方位センサを用いてユーザの室内環境での位置推定に焦点を当てた.各種センサによって得られた速度と方位の情報を利用して,ユーザの位置を推定する.しかし検出された値の誤差は時間軸に比例して増加すると考えられる.そこでデータから検出したユーザの行動状況の情報を利用し,位置管理サーバに格納されている特定位置とユーザの行動状況の情報に関連性を持たせる.この関連性により,行動状況に応じた位置情報の補正を行い,発生する誤差に対応する.
- 2011-02-28