途上国への援助行動が抑制される要因についての研究
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概要
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援助行動を促進する要因に関する研究が多く見られるが,本研究は,逆の視点,すなわち,援助行動が抑制される要因について検討を行った。本研究は大学生を対象に,途上国への援助行動が抑制される要因について,個人的要因と状況的要因がどのように影響しているかを検討することを目的として,調査研究を行った。 その結果,個人的要因では「社会適応性」,「外向性」の因子に,状況要因では「援助の必要性の認知」,「援助に対する責任」,「援助方法の理解」の因子に,援助行動経験あり群と経験なし群, 将来援助行動をしない群それぞれの間に有意差が得られた。社会への適応が不十分であり,関心が自己の内面に向きやすい人は,援助行動が生じにくい傾向があるといえる。「援助の必要性の認知」,「援助に対する責任」,「援助方法の理解」の低下が援助行動を生じるにくくすることがわかった。したがって,将来学ぶ機会があれば,「援助方法の理解」を深め,援助行動が促されるであろう。
- 聖泉大学の論文
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