ソーシャルワークの機能強化に向けた後見人等との連携・協働に関する研究 : 成年後見制度を活用したソーシャルワーク実践の分析から
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概要
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本研究は,ソーシャルワークの機能強化に向けた後見人等との連携・協働に焦点をあてたものである.成年後見制度を活用した実践経験のあるソーシャルワーカーを対象にヒアリング調査を実施し,後見人等との連携・協働によって強化されるソーシャルワーク機能を明らかにした.そして,その際に顕在化する後見人等との連携・協働のあり方について考察した.後見人等との連携・協働によって強化されるソーシャルワーク機能については,(1)援助関係の構築,(2)クライエント主体の援助,(3)医療・福祉サービスの活用,(4)希望・意向の明確化,(5)希望・意向の実現化,(6)権利侵害の防止,(7)権利回復の支援,(8)環境の変化の促進,(9)良好な相互作用関係の促進,(10)新たな生活環境の創造,に整理することができた.ソーシャルワーク機能が強化される後見人等の連携・協働の仕組みに関しては,補強型,分離型,活性型の3つに類型化できた.
- 2011-02-28
著者
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