瓶子形状の受容と象徴的な器形要素の検証
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概要
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本研究は、神社の祭祀に用いられる神器具である瓶子の形の由来について調査し、その象徴性を表すのに最もふさわしいと思われる形を調査分析を通じて明らかにするものである。日本のやきものが中国・朝鮮からの技術伝播を受けて発達した一方で、器形の模倣も頻繁に行われた。この中で瓶子もその中心的器形として日本で受け入れられ、瀬戸を中心に生産が始まり、高級なものから日用品まで広く使われるようになった。また、神前で御神酒を扱う器として使われるようになったのは、遷宮の際に調達される神宝として取り上げられたことも要因の一つと考えられる。神前に祀られる形としての最適化設計をコンジョイント分析を用いて試みた結果、瓶子の形状を構成する要素のうち、「上部の膨らみ」と「下部形状をつなぐ箇所」「上下の比率」を重視していることがわかった。
- 2011-01-31
著者
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