気管支肺胞洗浄で新型インフルエンザH1N1を認めた迅速検査陰性の重症肺炎の1例
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概要
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症例は71歳女性。2009年11月上旬, 38.5℃の発熱を生じ,近医を受診。鼻腔拭い液によるインフルエンザ迅速診断キットで陰性にて抗菌薬を処方され帰宅。しかし,翌日より呼吸困難が出現し,4日後重症肺炎のため当センター紹介入院。インフルエンザ迅速診断キットで再検したが再度陰性であった。気管支鏡検査を施行し,気管支肺胞洗浄液のリアルタイムPCR法(realtime-reverse transcription-polymerase chain reaction)にて新型インフルエンザA(H1N1)肺炎と診断した。原因不明の重症肺炎ではインフルエンザ迅速診断キットで陰性でも新型インフルエンザ肺炎の可能性を考慮する必要がある。
- 2011-03-01
著者
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加計 正文
さいたま市民医療センター内科
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石田 岳史
さいたま市民医療センター内科
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宗雪 年孝
さいたま市民医療センター内科
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松本 建志
さいたま市民医療センター内科
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島田 裕司
さいたま市民医療センター放射線科
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樋口 敬和
さいたま市民医療センター内科
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井野 隆史
さいたま市民医療センター内科
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