2フレーバーウィルソンフェルミオンを用いた格子QCDによる有限温度・密度でのメソン遮蔽質量の研究(スペクトル関数,熱場の量子論とその応用,研究会報告)
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概要
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2フレーバーウィルソンフェルミオンの格子QCDを用い、有限温度および密度におけるメソン遮蔽質量の研究を行った。有限温度・ゼロ密度での遮蔽質量は、擬相転移温度T_<pc>以下ではほぼ一定なのに対し、T_<pc>を超えると単調増加する。有限密度では、クォーク化学ポテンシャルμによるテイラー展開法を用いて計算を行った。μ展開の2次(1次はゼロ)の係数は、我々の計算パラメータの範囲では常に正であり、相転移温度T_<pc>以下ではその値は小さく、T_<pc>以上で大きな値になる。以上から、メソン遮蔽質量は、化学ポテンシャルの小さな領域で、T_<pc>以下では有限温度・密度効果を殆ど受けず、T_<pc>以上で大きく影響を受けることが分かった。
- 2011-02-20
著者
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