中山間地域におけるソーシャルエンタープライズによる地域づくり : 天草市宮地岳町を例として

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概要

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• 本稿は、過疎化や高齢化が進む中山間地域において、そこに住む人々が主体的に地域づくりに取り組む手法を、熊本県天草市宮地岳町の例に着目して提言するものである。宮地岳町は典型的な中山間地域であるが、宮地岳営農組合を中心に地域活性化に取り組んでいる。このことから、著者らは「ソーシャルエンタープライズ（社会的企業）」を活用して、地域住民自らが地域経営に取り組む手法を提言したい。また、特にこのソーシャルエンタープライズがとるべき経営戦略として、グローバルに活動する企業と協働することで、新たな展望が拡がることも提言したい。Numerous hilly and mountainous area in Japan are suffering from depopulation and aging population. The purpose of this paper is to propose a method for developing regional communities in such areas by conducting case studies in Miyajidake town, Amakusa city, and Kumamoto prefecture. The "MIYAJIDAKE EINOU KUMIAI", which has been organized by numerous farmers, has been working for community development. We explored the circumstances existing in this town by conducting a SWOT analysis. Based on this study, we propose a method for the self-management of regional communities using social enterprise. Moreover, we present a strategy for social enterprise. i.e., a partnership between social enterprises and multinational corporations.

• 2011-03-25

著者

• 長谷部 俊之

  熊本大学政策創造研究教育センター

• 王 てい

  熊本大学社会文化科学研究科

• 氷室 健太郎

  熊本大学社会文化科学研究科

• 櫟本 昇一

  熊本大学社会文化科学研究科

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