「道徳の時間」におけるねらいの実現に向けての基礎的研究 -中学校道徳部の取り組みをもとに-
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概要
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「ねらい」は、「道徳の時間」においても、教師と子どもによって行われるある活動を教育実践として構成する際に不可欠の要素である。にもかかわらず、ねらい等の価値関連概念の確定が、広い意味で教育の手段ないしは方法に関わる資料分析の過程で確定されることは少なくないようである。それでは道徳の時間の立案において、ねらい等はいつ・どのように設定され、また他の要素といかなる関係をもちうるのだろうか。 本稿では、道徳の時間において実現が目指される「ねらい」をめぐり、道徳の時間がいかに構成されうるのか、いかに構成されるべきかを考察する。そのために本稿は、秋田大学教育文化学部附属中学校が平成21年度に実施した校内授業研究会における研究授業構築のプロセスをリアルにつづった貴重な記録を参照する。そしてこれを反省的に検討することにより、道徳の時間における「ねらい」の比類ない重要性を確認するとともに、ねらいと全体計画および教師の具体的な課題意識との関係を解明してみたい。
- 秋田大学の論文
- 2010-05-31
著者
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