Loris Malaguzzi の幼児教育思想に関する研究 : 「子どもたちの100の言葉」というメタファーに焦点を当てて
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概要
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本研究はレッジョ・エミリア市( 以下レッジョとする) の幼児教育実践の理論的リーダーであった人物、ローリス・マラグッツィ(Loris Malaguzzi) の幼児教育思想について「子どもたちの100 の言葉」( 伊/ 英 I cento linguaggi dei bambini/The hundred languages of children) というレッジョ・アプローチを象徴するメタファーに焦点を当てて明らかにするものである。「子どもたちの100 の言葉」(以下、「100 の言葉」とする)は、子どもが主体として教育に参加する権利を表明するメタファーである。また「100の言葉」は、そのような幼児教育実践の内容を象徴するメタファーでもある。このメタファーの生成は、ジャンニ・ロダーリ(Gianni Rodari) との交流によってマラグッツィが得たインスピレーションに端を発してしると思われる。ロダーリはすべての人が「言葉」を持ち、「言葉」を用いることに民主的な響きを見出していた。