レジャー環境の空間特性にもとづく類型化 : レジャー環境計画に関する基礎的研究 3
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概要
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本論文を含む筆者の一連の研究は,現代の多様な余暇とそれを活用して行われるレジャーに着目し,レジャーをめぐる人々の意識や行為特性とそれが行われる場としての空間的環境,これらの関係を明らかにしようとしている。その最終的な目的は,レジャー環境計画に関する基礎的知見を得ることにある。本論文では,レジャー環境を物理的空間特性から把握する事を目的とし,空間特性を捉える指標の選定,現地測定調査,調査結果の分析,物理的空間特性指標によるレジャー環境の類型化を行った。その結果,(1)多様な実際の空間で測定可能な11の指標が得られた。(2)49ケ所を対象に行った現地測定調査結果の主成分分析結果から,11指標群の妥当性が確認された。(3)主成分得点を用いたクラスター分析結果から,レジャー環境は「広がりタイプ」,「囲みタイプ」,「覆いタイプ」,「稠密タイプ」の4タイプに類型化された。(4)レジャー環境タイプは物理的な空間特性にもとづく類型で,従来の空間類型とは異なることが確認された。
- 日本デザイン学会の論文
- 1995-03-31