少人数向けグループウエア環境テーブルトップの提案
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概要
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少人数による気軽な打合せは,オフィスにおける日常的な業務形態のひとつである。本研究では,打合せを支援する目的をもったグループウェア環境をテーブルトップと命名し,その試作機を開発,有効性を確認するため評価実験をおこなった。試作機の開発では,打合せを支援する要素として「紙と鉛筆」による視覚化に注目し,以下の2つの仮説を設定した。(1)入力と表示の一体化/What l write is what l see(2)回転表示による視覚情報の共有化/What l see is what you see評価実験では,初心者でも違和感なく使うことができ,電子化された「紙と鉛筆」環境がすぐに理解されていた。特に(2)の回転表示を直接操作で行うことに,ユーザインタフェースとしての高い有効性が確認された。また,このようなグループウェアツールをデザインする際には,プロクセミックス(近接学)を基本に考えることが有効であることがわかった。さらに,グループウェアにおけるテリトリーの重要性を確認し,自然な主導権の授受の実現を得た。
- 日本デザイン学会の論文
- 1993-07-25