色彩環境としての街並み景観に関する考察 : 色彩からみた街並み景観の構成(2)
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概要
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本研究は,色彩を景観の構成要素の1つとして位置付けるとともに,色彩を切り口とした街並み景観のあり方を分析,考察し,その構成方法を検討することを目的としている。多様な街並み景観を通して,前編の「地区特性」についてに引き続き,本編では,「色彩環境タイプ」についての分析,考察を行い,以下の結論を得た。(1)日本の色彩環境としての街並み景観は,a.全体の基調を成す建物および住宅系の工作物(基本色調),b.高明度・高彩度を有する広告物及び店舗系の工作物(アクセントカラー),c.四季による色彩の変化が起こる植栽(緑化度)の3要因で成り立っている。(2)色彩環境としての景観は,a.基本色調,b.アクセントカラー,c.緑化度とその組合せにより,(1)ライト系広告物主導タイプ,(2)ライト系植栽主導タイプ,(3)ライト系建物主導タイプ,(4)混合系広告物主導タイプ,(5)混合系植栽主導タイプ,(6)混合系建物主導タイプ,(7)ダーク系植栽主導タイプ,(8)ダーク系建物主導タイプの8種の類型で記述できる。
- 日本デザイン学会の論文
- 1991-01-30
著者
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