コンピューター支援によるホログラフィック・モデリングの提案 : CADにおける3次元データのホログラフィー表示に関する研究(1)
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概要
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現在ID分野のCADでは立体視に対する要求が高まり、いくつかの立体視システムが開発されている。本研究では、立体視の生理的条件を満足する手法としてホログラフィーに着目し、マルチプレックスホログラフィーを用いた立体視モデルの作製を試みた。その結果、マルチプレックスホログラフィーとCADの組合せによる立体視モデルの作製が可能なことは実証されたが、同時に実用に向けて改善されるべき問題点が明らかになった。その問題点とは、(1)立体像観察時の視点の移動による像の歪み(2)記録時と再生時の情報のズレによる像の歪みの2点である。これらの問題点の解消法として、(1)については、マルチプレックスホログラムを使用する限り、定められた視点位置を正確に守るしか方法がないことが判明した。また(2)については、水平方向の画像情報を分散記録することが有効であり、CRTに表示される画像のパースペクティブを過大にすることで歪みの補整がなされるであろうことが推論された。
- 日本デザイン学会の論文
- 1987-07-31
著者
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