民放テレビにおけるENGの歴史と音声収録について
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概要
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テレビの放送開始から早50数年が経過し、3年後には地上波放送が中止される。約半世紀の間に放送機器、技術、撮影技法は大きく変貌していった。フィルムカメラでの撮影からENGの出現、そして時代はハイビジョン中心になってきている。「ENGの出現は、単にフィルムから電気に変わっただけでなく、テレビの歴史上に残る大きな技術改革ということを頭に入れておきたい。そしてその後のテレビ番組の発展に計り知れない影響を与えたのである。」(1992.4.1中山秀一)音声収録技術も、6ミリテープレコーダーでの収録からVTRへ、モノラルからステレオそしてマルチ収録(サラウンド)と変化し、仕上げもフィルム・ダビングからMAV、MAといわれるサウンドポストプロ(サウンドスイートニング)、コンピュータベースでのノンリニアへと、そして局への納品も16ミリシネテープから1インチVTR、D-2VTRに替わっていった。それぞれの時代にどのように収録し、仕上げてきたかを経験を元にリポートする。