店舗業種構成に基づく地域イメージ測定法の試み : 地域資源の再評価と創造による地域ブランド構築のために
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概要
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本論文の目的は、汎用性のある「地域イメージ測定指数」の構成を試みることにある。そこで、商業立地変動等により店舗業種イメージの総和が、街のイメージ形成に大きな影響を与えることに着目した。そのためにまず「各店舗業種が街に与える印象」につき<非常に良い>から<非常に悪い>までの7段階評価によるアンケート調査を行い、3事例地域で値が相関する指標を抽出でき、共通性を確認した。それを集計することにより、事例地域の指標を平均化した「業種イメージ総合指数・平均指数」を構成し、その変化率等による地域イメージの測定の推定を行い、その特徴を明らかにした。さらに「業種イメージ総合指数・平均指数」の有効性を検証するために、「奈良町」の地域イメージ形成に影響する雑誌メディアへの奈良町情報の露出度を表す「雑誌掲載頁数」の経年変化を調べた。こうした「メディアによる評価度」が、「業種イメージ総合指数・平均指数」の経年変化をもとに、回帰分析を通じて説明できることから、その有効性を確認した。
- 2010-11-30