"Yoga Ed. Pre-School Curriculum"の事例研究 : 幼児期におけるヨガ教育のねらいを中心に
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概要
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都市化する社会の中で、安全な遊び場が減少し、テレビやゲームの台頭によって、外遊びよりも楽しい遊びが見出されてしまう昨今、保育現場では、限られた場所と時間の中で、どのような遊びを提供し、子ども達の心と体の発達をサポートしていけるかについて、真剣に考えていかなければならない時期がやってきている。従って、子どもが身体活動を通しての遊びから学び、成長する機会と環境を失いつつある現代社会では、保育現場や地域のコミュニティ活動において、幼児期の身体活動をサポートする何らかのカリキュラムが今後切望される状況が予想される。しかし、保育現場においてどのような手法で身体活動を展開すればよいのか、具体的な方法論を検討している研究は、まだまだ数が少なく、現場に馴染みやすく噛み砕いたものが少ないのが現状である。そこで本研究では、まずアメリカの幼、小、中、高等学校において多くの実践例をもつYoga Ed.のプレスクール・カリキュラムの事例に着目し、幼児期におけるヨガ教育のねらいを中心に紹介・考察する。そして、拙者がYoga Ed.の認定講師として、2009年度より保育士・幼稚園教諭養成課程の学生(短大生・大学生)を対象に実践した、プレスクール・カリキュラムの授業から得られたアンケート分析から得られた問題点や新たな発見、今後の課題についても検討を試みる。そしてこれら2つの考察と検討から、今後の保育現場での活用方法につい検討することを目的とする。
- 2011-02-25