浅析中国企業海外井后的文化整合問題

概要

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近年、中国政府は「走出去(海外進出)」戦略を打ち出し、中国企業の海外進出、グローバル経営を積極的に奨励している。また、金融危機の影響を受けて元高が進み海外資産の価格が暴落していることから、中国企業は海外進出を加速化させており、特に海外企業の買収を積極的に進めている。海外買収に乗り出した中国企業が急増しているものの、海外M&Aに成功を収めた中国企業はそれほど多くない。現状では中国企業が買収後に遭遇する文化の衝突と文化融合の問題が、中国企業が買収後のグローバル経営を展開する中で重視しなければならないことになりつつある。そこで、文化融合をどう進めるべきかをめぐって、本論文では、聯想と明基電通の二つの具体的な買収例を通じて、現在中国企業が文化融合面に存在している問題を考察したうえ、海外M&Aという視点から文化の差異による衝突が潜んでいる海外企業を如何に買収・管理するのかを検討することを試みる。