アレルギー児用菓子の市場調査とおいしさの評価

概要

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アレルギー児用菓子の市場調査(兵庫県北部・京都府北部)および女子短大生による官能評価・意識調査を行った。1) 市場調査より、多くの店舗はアレルギー児用菓子への関心が低く、販売方法に配慮した店舗が少なく、「買う楽しみ」を感じられなかった。これは、製菓会社によるアレルギー児用菓子の一般販売量の少なさが原因の一つではないかと考えられた。2)女子短大生による官能評価より、アレルギー児用菓子の「味」・「香り」や食感が改善された菓子が必要であると考えられた。3)女子短大生の意識調査より、アレルギー児用菓子のおいしさは許容範囲内であった。また、アレルギー児に対し誤食させない自信(買い与える)は非常に低く、今後、講義や実習において食物アレルギーに関する教育を充実させる必要がある。食物アレルギー児の誤食を予防するためには、患者やその家族だけでは負担が大きい。食品を提供する製造販売業者、それを指導する保健関係者のみならず、患者でない一般の人々が食物アレルギーの理解を更に深めることが重要であると考えられた。