表現の現場から(3) : 報告『遠海原-産土5』展
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
静岡丈化芸術大学の講義と連携して開催した個展『遠海原一産土V』の報告。企画から広報、具体的な展示作業までを、丈化政策を学ぶ学生に一つひとつ開陳しながら行った展覧会である。作家は作品の生成プロセスを見られるのを好まないのが、今回は敢えてその反対の方法を選択した。写真をこれまでのような記録として捉えるのではなく、作者の内的な風景(心象)と外的な風景を、写真という装置を使って交差させる試みであり、そのことで新たな次元の光景を創出することを目指した。 フィルムによるアナログ写真をコンビューターに取り込み、デジタルに変換して出力しているため、アナログとデジタルの中間にある写真表現となっている。デジタル写真はまだ発展途上にあり、写真の微妙な質感はアナログ写真に遠く及ばない。この質感が今後どうなっていくのかは未知数だが、一直線にデジタル化に進む科学技術の、その狭間に入り込んだ表現でもある。
- 2010-12-20
著者
関連論文
- 表現の現場から(3) : 報告『遠海原-産土5』展
- 多良間島における"死"の光景 フィールドノート 1
- 幼児の生活空間創出のためのアクションリサーチ 1 報告"あいちトリエンナーレ・造形ワークショップ"
- 宮古島における"水の光景" : フィールドノート2