名詞転用動詞と意味の慣習化
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概要
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英語語形成の1つの特徴として、'zero-derivation' (Marchand, 1969)ないし'conversion' (Kruisinga, 1932)と呼ばれる、かなり生産的な過程が挙げられる。本稿では、nail, skiのように名詞を形態変化なしに動詞として用いる場合を取り上げ、そこに見られる意味的、語用論的特異性を検討する。まず第1節でこの種の動詞を分類した後、第2節では、対応する迂言的構文との関連において、それらの動詞が標準的な動作様態や目的を含意することを観察する。最後に、本論で得られた一般化が語彙化に対する、より包括的な制約に拡大できることを示唆する。
- 一般財団法人日本英文学会の論文
- 1979-09-01
一般財団法人日本英文学会 | 論文
- Mats Ryden and Sverker Brorstrom: The Be/Have Variation with Intransitives in English: With Special Reference to the Late Modern Period, Stockholm: Almqvist & Wiksell, 1987, 265pp
- 小野茂著, 『英語史の諸問題』, 南雲堂, 昭和59年, 287pp., \4,000
- 2.Jean de MeunとChaucer-De Consolation Philosophiaeの翻訳(第二室,日本英文学会第52回大会報告)
- Susan Wittig : Stylistic and Narrative Structures in the Middle English Romances, Austin and London (Univ. of Texas Press), 1978., ix+223pp.
- Norman E. Eliason : The Language of Chaucer's Poetry : An Appraisal of the Verse, Style, and Structure. (Anglistica, XVII), Copenhagen (Rosenkilde and Bagger), 1972, 250pp.