量子通信路における古典的ゼロエラー容量の情報幾何学的な超活性化
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概要
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本稿では,量子通信路におけるゼロエラー容量を超活性化する条件を見出すための根本的に新しい方法を示す.量子通信路のゼロエラー容量は,雑音がある量子通信路を介して完全に伝送できる情報量を表す.量子通信路におけるゼロエラー容量の超活性化により,ゼロのゼロエラー容量と正のジョイントゼロエラー容量をそれぞれ有する2 つの量子通信路を用いることが可能になる.現段階では,超活性量子通信路のあらゆる組合せを記述するための理論的枠組みはないが,考えられる組合せは数多く存在するはずである.我々はこの問題のアルゴリズム的解法を提示する.ゼロエラー容量の超活性化を解析するため,我々は量子スーパーボール(quantum superball) と呼ばれる新しい幾何学的表現を導入する.我々の方法は,極めて高い計算コストをかけることなく,量子通信路におけるゼロエラー容量の超活性化を判定するための未知の組合せを発見する最初の効率的なアルゴリズム的解法になる可能性がある.
著者
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Sandor Imre
Department Of Telecommunications Budapest University Of Technology And Economics
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Laszlo GYONGYOSI
Department of Telecommunications, Budapest University of Technology and Economics
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Laszlo Gyongyosi
Department Of Telecommunications Budapest University Of Technology And Economics