初期高橋亀吉の経済思想
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概要
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高橋亀吉の初期の言説では資本家の奢侈への批判が繰り返されている。当時の高橋は資本の濫費を資本主義の欠点として批判しており、これを社会主義的政策により克服することで民衆の生活を改善するとともに、欧米と大きな経済格差のある「プチ・帝国主義」の状態にある日本の経済力を強化していくことを目指していた。そしてそのような初期の高橋の経済思想が金解禁論争における新平価解禁・金本位制度離脱の主張に大きく影響している。
高橋亀吉の初期の言説では資本家の奢侈への批判が繰り返されている。当時の高橋は資本の濫費を資本主義の欠点として批判しており、これを社会主義的政策により克服することで民衆の生活を改善するとともに、欧米と大きな経済格差のある「プチ・帝国主義」の状態にある日本の経済力を強化していくことを目指していた。そしてそのような初期の高橋の経済思想が金解禁論争における新平価解禁・金本位制度離脱の主張に大きく影響している。