北海道の広葉樹施業 : 広葉樹資源
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概要
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北海道の天然林は総蓄積の60%を広葉樹がしめ,利用の上から高く評価されている樹種も10指に余るものがある。しかし,最近"よい木が少なくなった"ということをよく聞くようになった。たしかに,昭和30年代の半ばから毎年400万m^2をこえる広葉樹の伐採が続けられ,一時は600万m^2をこえる量が伐られてきた。それでもなお3億m^2の蓄積がある現況のなかで"よい木が少なくなった"ということはどのようなことであろうか。広葉樹は量があればそれで十分というものではなく,その質も問題であることは言うまでもないが,その評価に関与する因子は多岐にわたっている。立木の場合には,まず,幹の太さ,通直性,枝下高などが優れた原木丸太を得るための重要な因子であろうと考えられる。これらの観点から,幾つかの樹形の因子を通して,天然林を構成する広葉樹をながめてみた。なお,ここでの資料の大部分は北海道営林局の技術開発課題「天然林における樹群構造と更新の解析」による調査資料よりまとめたものである。
- 森林立地学会の論文
- 1985-06-30
著者
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