O-028 九州大学における消費電力の見える化プロジェクト(O分野:情報システム,一般論文)
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概要
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産業の発展と共に世界中で消費されるエネルギーは年々増加の一途を辿っている。エネルギー消費量は地球環境の悪化に密接に関わっているため、これを削減するための対策が必要になり、世界的に地球温暖化防止の意欲が高まっている。九州大学においても、各キャンパスの移転および統合により、さらなるエネルギー消費量の拡大が予測され、エネルギー消費量の削減が求められている。これまでに、九州大学では様々な組織がエネルギー削減のプロジェクトに取り組んできた。九州大学施設部ではクラウドコンピュータを活用したエネルギー消費量を可視化する伊都ECOプロジェクトを実施している。また、システム情報科学府の社会情報システム工学コース(QITOコース)では、実問題の解決に取り組むPBL(Project Based Learning)のテーマとして、昨年度より電力消費量の見える化プロジェクトが行われている。しかし、これらのプロジェクトで開発されたシステムは、学生や教員にはあまり利用されておらず、九州大学の研究開発・教育において環境に対する意識の成熟度が低いのが現状である。そこで、本提案では九州大学の環境教育活動の一環として、環境に対する意識向上を目指したシステムを提案し、開発する。学生や教員の利用を促すため、各ユーザの関心のあるデータをわかりやすく表示し、またNabaztagという通知デバイスを用いて、各ユーザに通知を行うことで環境に対する意識の成熟を促進する(図1)。さらに、キャンパス移転に伴う計測ポイントの増加や、より短い時間間隔での計測による処理データ量の増大を考慮して、クラウドコンピュータを基盤としたシステムを構築する。[figure]また、一部の研究室、事務室に一定期間システムを利用してもらい、環境に対する意識の変化をアンケートによって調査する。そして、アンケート結果を昨年度の研究室を対象にした見える化プロジェクトと比較し、システムの評価を行う。
- 2010-08-20
著者
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田中 裕大
九州大学大学院システム情報科学府:九州大学大学院システム情報科学研究院
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田中 裕大
九州大学システム情報科学府
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山浦 武
九州大学システム情報科学府
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本田 恭敬
九州大学システム情報科学府
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古賀 昭浩
九州大学システム情報科学府
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土肥 祐樹
九州大学システム情報科学府
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米田 賢太郎
九州大学システム情報科学府
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