身体疾患を合併した精神疾患患者に対する看護の方法 : ケア参加型支援を通した事例報告
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は、身体疾患を合併した精神疾患患者に対する看護の方法を明らかにすることである。データ収集は、身体疾患を合併した精神疾患患者への看護について、研究者が看護師へ介入しながら参加観察する「ケア参加型支援」を通して行い、看護の方法について質的に分析した。その結果、身体疾患を合併した精神疾患患者に対する看護の方法の特徴は、「妄想活発な患者が身体治療を受けられる看護ケア」、「陰性症状が主体の患者に対する自立を促す看護ケア」、「不安の強い患者に対して自立を促す看護ケア」、「原因不明の身体症状をもつ患者に対する異常の早期発見のための観察を主体とした看護ケア」であった。看護の方法では、「身体ケアに伴うストレスを緩和する」「他職種と連携する」「細やかに観察する」という方法が4事例に共通しており、その重要性が示唆された。
著者
関連論文
- 東京武蔵野病院の実践から 急性期看護の基本とテクニック(11)精神科救急・急性期におけるケアの技(8)精神科急性期における身体合併症のケア--対応がむずかしい患者へのケアの心得(その6)
- 身体疾患を合併した精神疾患患者に対する看護の方法 : ケア参加型支援を通した事例報告