精神障害者の病院から地域への移行期における看護活動の実態
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概要
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本研究の目的は、病院から地域への移行期において精神科看護師が行っている看護活動の実態を明らかにすることである。197名の質問紙調査による回答から、移行期のケアを因子分析すると、『自己管理できるように行動力を強める』『意志や自分で考える力を強める』『生活を二豊かに拡げる』『退院後の生活設計に関わる』『自立に向けた準備性の高まりを見守る』『生活の枠組みを提供しながら保護的に関わる』『保健福祉サービスにつなげる』『家族をサポートする』「家族と社会をつなげる』『ケアの基盤・姿勢』の10の看護ケア因子が抽出された。また、保護的なケアの実施度が高く患者の自立に関わるケアが比較的弱いこと、家族のケアや地域社会との協働に関するケアの必要性は認めているが実施度が非常に低いことが明らかになった。患者の自立に向けたケアと、家族へのケアや地域社会との協働を推進するためのシステムやケアの開発が今後の課題として示唆された。
- 日本精神保健看護学会の論文
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