非平衡ソフトマター(第55回物性若手夏の学校(2010年度),講義ノート)
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概要
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ソフトマターという言葉は約20年前に、高分子、液晶、ゲル、コロイドなどの総称として導入された。これらの物質の特徴は原子レベルよりはるかに大きいメゾスコピックスケールでの自由度が強い相関や特異なダイナミクスを示し、それがマクロな物性に多大な影響を与えることである。これをソフトマターの階層性とよび、その反映としての遅い緩和や弱い外場に対する大きな応答はソフトマターに共通する基本的性質である。講義では、ソフトマター研究の歴史、研究の意義などを述べたあと、メゾスケール粗視化理論と構造レオロジーの理論を解説する。ごく最近の話題としてアクティブソフトマターにも言及する予定である。
- 2011-01-05
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