教室環境作りにおけるジグソー学習法の可能性 : 中国人大学生を対象に
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概要
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語彙力・文法知識が豊富でありながら、運用力が伴わない中国人日本語学習者は多い。筆者は、教室内で言語活動を活発化させ、日本語の運用機会を与える「環境」を作り出すために、「ジグソー学習法」を採り入れることを試みた。それは「ジグソー学習法」という協働学習の活用によって、学習者全員が主体的に授業に「参加」し、日本語を積極的に使用する環境が提供できるのではないかと考えたからである。実践の結果、「ジグソー学習法」を活用することで、「環境」を作り出せることが認められた。特に通常の授業において積極性に欠ける学生について、効果はより顕著に現れた。ジグソー学習法の特徴である「責任感を持つことによって、主体的に活動する」姿が見られ、日本語の使用が活発化する状況が生じた。
- 2010-07-23