地域経済の成長と地域間格差 : 需要側からのアプローチ
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概要
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論説(Article)この論文では、近年の日本で生じている地域経済の成長と地域間格差について、需要面から考察する。この論文で用いるデータは1996年度以降の都道府県データであり、主たる分析手法はシェア・シフト分析である。この分析によって、人口が減少している県間で生じている経済成長の二分化が地域間格差に対する意識を高めている可能性が示唆され、県外需要の創出がその二分化を促す主たる要因となっていることが示される。This paper aims to identify the factors effecting the regional economic growth and the economic disparities recently observed in Japan. For this purpose, this paper uses the data of 47 prefectures since 1996, and investigates the demand side of regional economy by employing a share-shift analysis. The results of the analysis reveal that the rising awareness of economic disparities was caused by the division of economic growth among the regions with decreasing population, and the major factor in this division is the demand from other prefectures/nations.
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