術後せん妄リスクアセスメントシートの開発 : 2008年度版アセスメントシートの作成とその妥当性(一般講演C,看護)
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概要
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本研究の目的は、術後せん妄発症を予測できる2008年度版アセスメントシートを作成し、その妥当性を検証することである。研究方法は、前段階として術後せん妄発症要因の実態調査を行い、術後せん妄アセスメントシートを作成しその妥当性を検証した。本研究として、術後せん妄発症の有無とアセスメントシート項目の相関について重回帰分析を行った。術後せん妄リスク判定基準として、術後せん妄発症状況とアセスメントシートスコアの変化からシグモイド関数を用いて発症確率を算出した。その結果、以下の2点が明らかとなった。(1)術後せん妄発症要因としては、標準偏回帰係数の高い順に「理解力」、「ICU入室」、「術式」、「年齢」であった。(2)「ハイリスク」群での発症率が上昇し、術後せん妄発症判定の感度が高まった。以上より2008年度版アセスメントシートは、術後せん妄発症を予測する上でより有用であると示唆された。
- 2008-10-11
著者
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大松 真弓
産業医科大学病院看護部8A病棟
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大松 真弓
産業医科大学附属病院
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米田 弥岐
産業医科大学病院・看護部
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田村 早苗
産業医科大学病院・看護部
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隅田 由加里
産業医科大学病院・看護部
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大松 真弓
産業医科大学病院・看護部
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