826 幼児期自閉症状に関する一試論(800 臨床・治療・障害)
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概要
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Kannerの記載以来「自閉症」研究者はそれぞれの知見をもとに、さまざまに「自閉症」の概念規定を行ってきたが、現在に至るもなお一致した理解が得られないのみならず、一層混乱の度を深め、無限定的に拡大しつつあると言える。1971年11月の日本児童精神医学会では、「自閉症」という診断名の使用は今後避けるべきとの意見さえ多数だされるに及んだ。このような状況は単に医学における疾病分類学上の問題にとどまらず、一方では「自閉症児」の治療及び教育指導上まだその方法論が確かな基盤をもち得ていないことを意味する。従来、精神医学的アプローチが「自閉症」研究において重要な役割を果たしてきたが、ここでは、主に文献研究により、発達心理学の諸成果をふまえつつ自閉症状を子どもの精神発達過程に位置づけることを試みる。
- 日本教育心理学会の論文
- 1972-09-05
著者
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