1045 弱視児の学習欠陥(III) : テストによる読みと眼状況的要因(その2)(10 特殊教育)
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概要
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阪本読書レディネス診断テストを用い,1年〜6年の先天***質弱視児18名について,読みの様相をreversal errorを中心とした誤診分析によってみた結果は次のとおりである。1.分類した5typesのうち,reversal errorが他のいかなるtypeの誤りよりも多く(27.4%),次いで言語教示の理解の不完全によるもの,図形認知,文字認知(reversal以外の)の誤り,の順であった。2.五,七,3,す,せ等の文字を裏返し認知するものが多く,一方1/3が6字以上の誤りをし,全く誤り無しは1/6であった。3.reversal errorはRA及び学年の上下と有意な連関をもったが,視力の程度とは有意な連関はなかった。4.その他文字の形の類似混同,図形の方向性の混同が多くみられた。
- 日本教育心理学会の論文
- 1964-10-01